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2015.09/01 IoT

IoTを初めて見たときに新たな顔文字と勘違いした。モノのインターネットのことだが、ドイツ政府が提唱した「Industry4.0」とともに現実化してきた。特許検索を行うと、主だったアイデアは続々と特許として公開されつつある。
 
IoTは、まさに「今でしょ」の技術であり、またソフトが勝負を決める技術なので実用化も早い。すでに実績を上げている例もあり、この5年間急速に普及すると思われる。
 
Industry4.0という概念は、1.0が水力・蒸気力、2.0が電力、3.0が計算力であり、産業革命の基盤概念である。そして4.0は、モノのインターネットが新たな産業革命を起こす、となるのだが、アルビントフラー「第4の波」を想起させられる(この概念は、新しいコトではない)。
 
新しい概念が登場するたびに話題に取り上げられたりするが、40年近くその繰り返しを体験してくると、概念が登場した時の姿勢に学習効果が表れる。音楽が趣味でレコードやCDの置き場に困っていたところでインターネットの普及があり、20年近く前からCDやレコードをファイルサーバーに落とし、ネット環境で音楽を聴いてきた。自宅のCDやレコードはすべてファイルサーバーにおとしてある。
 
TVも単身赴任前にインターネット接続可能な大画面液晶TVを導入し、ネットにつながった生活を意識的に進めてきた。家庭にあるものをつないできた経験からいえるのは、つなぎたくないものが出てくるのだ。また、つないだ結果の反省も出てくる。
 
もうネット配信の音楽を聴くことをやめ、音楽用PCはイントラネット環境からも取り外した。そしてローテルのCDプレイヤーを買い、音楽はそのプレイヤーで聞いている。昔に戻ってしまった。なぜかは後日述べる。
 
この経験から、IoTについていろいろつなぐことが騒がれているが、「つながない」あるいは「つなげない」ことにより創出される新事業を今考えると、IoTの先端につけるような気がする。
 
「つながない」から今と変わらない、と思うと大きな間違いである。例えばIoTではクラウド環境を想定しているが、「つながない」ならば、その閉じた系に大容量のストレージデバイスが必要になってくる。
 
今必要となっていないのに、なぜIoTになったら必要になるのか、と疑問を持った人の頭は老化が始まっている。新しい概念が普及すると、仮にその概念を取り入れなくても旧来の環境も影響を受けるので、新しい概念を局所化した技術が要求されるようになる。特許を見る限り、この視点の発明はまだ公開されていない。このあたりの理解を短時間にしたいなら、「ドラえもん」で学習すると良いかもしれない。
 

カテゴリー : 一般

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