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2016.08/24 オリンピックマラソン惨敗

オリンピックが閉幕したと思ったら、すでにその反省会のニュースが報じられている。マラソンに対する批判が多い。確かに、猫ひろしが139位なのに北島選手の94位は、ひどすぎる。猫ひろしに抜かれなかっただけでも陸連のメンツが保たれているような結果である。
 
左アキレス腱を痛めていた北島選手は、本来なら「完走できるかできないかという状態」だったという。猫に抜かれる可能性があったのだ!ただ、現状では補欠もおけないという。
 
この状態に対して「補欠がいれば、入れ替えもできたが…。(4年後の)東京は非常に暑く、故障も起こりうる。補欠がいないのは不安」と宗マラソン部長は語っている。
 
これは少しおかしい。北島選手の故障は、当日分かったわけではなく、オリンピックが始まる前に分かっていたことだ。補欠がいなくても、代走者を選ぶ努力が事前にできたはずである(注)。代走者として、いつでもどこでもマラソンが可能な川内選手を使えたはずだ。
 
さらに、川内選手が蹴って話題になったナショナルチームの制度も事前に崩壊していたという。その制度を立て直すこともできないまま、今回の大会にのぞんだことになる。
 
ニュースで宗マラソン部長が説明されている内容を聞くと、マネジメントができていない、と白状しているようなものだ。この人は選手として優秀だったが、マネージャーとしては不適格ではないか。ご自分のやるべき仕事を理解されていない発言が多い。
 
北島選手のような50位以下になるような、あらかじめ欠陥が分かっていた選手を出すぐらいなら、なぜ最強ランナー川内君を陸連は出すことができなかったのか。宗マラソン部長がいろいろ挙げていた問題よりも、硬直化した運営しかできない現状とそれをイノベートできないマネージャースタッフが一番の問題だろう。
 
東京オリンピックに向けて国民の税金から強化費がさらに増額される。陸連の幹部総辞職と指導体制の刷新を図るべきだろう。男子と女子マラソンの結果を見て現状の体制でよしとするなら、それでは国民の税金を使った成果に対する責任感が乏しい。昨日までのニュースを読む限り、東京オリンピックでもマラソンはリオと同じ結果になるだろう。
 
(注)ルール上できない、と宗部長は回答するかもしれないが、ルールには必ず抜け道があり、その抜け道をうまく使ってベストの成果を組織として出せるようにするのがマネージャー(管理職)の役割である。当方は、押出成形の開発だけを行い、コンパウンド技術は外部に依存、という企画を開発途中で受け継いだ。その企画に書かれた手順では開発が成功しないと判断するやいなや、設備予算が無い中で、中古機を買いコンパウンド工場を建てて成果をだした経験がある。社内のQMSのルール上まともに考えたら不可能な開発日程だったが、関係部署との調整を行い、裏技を駆使して、QMSのルールに準拠して開発を成功に導いている。マネージャーはいつも創意工夫が求められるのである。粛々と規則通り行うマネージャーなど今の不確実性の時代には不要である。いかにして東京オリンピックで成果を出すか。もし分からなければ弊社へご相談ください。問題解決法をご指導致します。

カテゴリー : 一般

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