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2018.10/10 電池の信頼性

電池というデバイスはシステム商品である。だからその信頼性予測にはワイブル分布を用いるのが好ましい。これを理解されている方はどれだけいらっしゃるのか分からないが、Li二次電池に関わるトラブルが多い。10年ほど前に購入したMACの二次電池は、何度交換しても3年ほどで膨れてくる。

 

10年も同じPCを使う時代ではないかもしれないが、普段の仕事ではWindowsの走るPCを使っており、MACは、プログラムのテスト用である。MACはユニックス系のOSなので、プログラム言語やツールを無償で入手できる便利さがある。

 

PCでシステム(プログラム)開発をしようと思ったらMACやLINUXは大変低コストでできる。Windows環境におけるコストの高さが目立つが、今日は電池のシステムについて書く。

 

ボーイング社のLi二次電池の事故は記憶に新しいが、あれはアクシデントではなくインシデントだという。航空機業界に詳しい友人が指摘してくれたが、航空機業界ではアクシデントとインシデントを厳密に分けるのだそうだ。

 

Li二次電池のインシデントについては、当時たくさんあったという。ただインシデントだったので表に出ていないものもあるという。怖い話である。航空機の電池については、多数の予備バッテリーが積載されているので、一フライトで電池の二つや三つに異常があっても問題ないという。

 

航空機業界では電池というものが信頼性の低いデバイスであるという認識が定着しているようだ。たしか10年以上前は、Li二次電池を3個程度カバンに入れていても問題とならなかったが、今はLi二次電池だけ複数カバンに入れていると荷物検査に引っかかる。それだけLi二次電池の信頼性が低く見られているわけだ。

 

カテゴリー : 電気/電子材料 高分子

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