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2018.10/21 KYBの不正の意味

「「(日本メーカーは)激しい競争に直面し、コストダウンを求められる中で人員を削減してきた。余裕がなく、現場がおろそかになっている」

企業論を専門とする政策研究大学院大学の橋本久義名誉教授は、一連の不正の背景をこう指摘する。」

 

これは学者の指摘だが、昨年暮れから相次ぐ不正問題について当方は異なる見方をしている。

 

2年ほど前から、信頼性工学のセミナーをスタートした。せいぜい2-3名しか集まらないかもしれないが、昨今の状況を鑑みてライフワークのつもりで企画した。

 

予想外にも10名前後集まる時もある。二次電池を題材にしたときには、ほんとに集客は少なかったが、セミナー会社のご厚意で開催にこぎつけた。

 

一連の活動を通じて感じているのは、参加者の発言から漏れてくる品質管理技術に対する企業の意識の低さである。特に二次電池業界では、ワイブル統計に対してほとんど無関心である。

 

相次ぐ不正問題でガバナンスなどの指摘はもっともだが、そもそもバブル崩壊前の時代のように品質管理活動が全社に展開されておれば、不正という発想は起きないはずだ。

 

おそらく最近の経営者の中には品質管理活動の基本精神を御存じない方もおられるのではないか。バブル崩壊から20年以上経過し、QCに基づくデータの扱いを知らない若い技術者も増えてきた。

 

来年は開発設計段階から販売まで、信頼性をあげるモノ創りに関するセミナーをスタートする。また、弊社事務所でも希望者にセミナーを開講しているので問い合わせください。

カテゴリー : 一般

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