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2018.10/23 今という時代(5)

1ケ月以上前の記事だが、毎日新聞デジタル版にスポーツ界のパワハラ問題について、筑波大教授で元柔道選手の山口香氏が、以下のことを述べている。

 

「私たちの目標は自立して生きられる成熟した人間を育てること。年功序列だった時代とは違い、従順で文句を言わずに働く人が求められるわけではない。選手として暴力は嫌だと意思表示できることが重要なように、社会に出たら自分の身を守るために適切な判断をできる人になってほしい。メダルを取るためだけに強化費を使うのではなく、ロールモデルとなる人材を送り出し、社会に還元することも考えなくてはなりません」

 

ここには、国でスポーツに力を入れる意味や、スポーツ界の在り方、社会とスポーツとの関係、そして今社会における組織の在り方についての考え方がうまく凝縮されている。

 

記事では指導者の世代交代について「高度成長期の精神を反映する人気漫画を例に挙げて新陳代謝を促す。野球選手を目指す主人公の星飛雄馬が父親の猛特訓を耐え抜く「巨人の星」だ。「このスポ根漫画を読んで感動した世代にはもう競技の指導や組織運営の立場を明け渡してもらい、サッカーの楽しみが伝わる漫画『キャプテン翼』世代に任せる。そんな覚悟を持ってほしい」

 

という意見などを紹介しながら、指導者の世代交代の必要性を指摘している。この記事はスポーツに関する特集だが、働き方改革にも通じる内容に思う。

 

大企業の品質データ改ざん事件も含め、企業内の労働者と組織の在り方について、特に労働者については、滅私奉公あるいは組織に絶対服従という時代ではなくなった。

 

労働を人生の楽しみの一つとして、そして組織はそれをサポートする機関であり、個人の能力を生かして成果を出させる機関として機能するよう改革を進めることが、働き方改革で求められている。

カテゴリー : 一般

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