2019.03/26 イチロー選手の引退会見
先週末のイチロー選手の引退会見における発言には、よく考えるとサラリーマンに参考になる考え方が多い。
野球というスポーツは個人のスキルの優れていることがチームにとって大きな貢献をもたらす特徴がある。
他の多くの集団スポーツでは、ある一定の水準以上のスキルを持った選手が集まった場合にチームワークの強いチームが勝利の確率が高くなる。
野球ももちろんチームワークは重要だが、ずば抜けた力量のピッチャーや4割を打つようなバッターが一人おれば、勝利の確率は高くなる。
企業活動は野球に似たようなところがあるので、一時期企業研修にプロ野球関係者がもてはやされた時代があった。
イチロー選手の発言のなかで特に今の時代のサラリーマンに参考になるのは、「引退したからと言って明日から何もやらないわけじゃない、明日も野球をやっていますよ」という発言である。
ここでイチロー選手が今回の引退を野球選手の引退として捉えていない考え方に気がつく。
シーズンを戦う野球選手を引退しても、それは野球選手を引退するわけではなく、自分の人生すべてが野球選手、という自信すら彼の発言から感じることができる。
現代の労働者は知識労働者、と指摘したのはドラッカーだが、会社を退職したからと言って、知識人でなくなるわけではない。
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