よくわかるシリコーンゴムとレジンの基礎から応用技術


<概要>

シリコーンポリマーは、主鎖がSi-Oの構造を有するポリオルガノシロキサン群の総称であり無機高分子の一種である。しかし、シリコーンポリマーが無機高分子のカテゴリーの材料であっても、その配合設計に必要な技術は汎用の高分子材料で開発された形式知や経験知を活用できる。


 しかし、一次構造の違いから出現する他の有機高分子と異なる物性、例えば光学特性であれば低屈折率、電気特性であれば低誘電率の特徴を有しており、これらを活用する場合には、機能性高分子に関する新しい知識・情報が必要となる。LIMSは、この分野の工業材料として市場が拡大している。


このLIMSは、液状の原料を注型プロセスにより金型で成形できる技術として開発され、成形体の低コスト化と高機能化の両面で技術開発が進み、現在は信越シリコーン、モメンティブ、東レ・ダウコーニングの御三家による寡占状態となった。


 本講演では、無機高分子である有機ケイ素ポリマーの一種としてシリコーンポリマーを位置づけ、その特徴を解説するとともに、その分子設計から素材合成、複合化までの実務について解説する。   高分子材料の基礎事項や他の有機ケイ素ポリマーについてもセミナーでとりあげるので、シリコーンポリマーを広い視野で考察したい技術者には有益な内容であるとともにシリコーンゴムやレジンの知識が無い初心者にも役立つ内容となっている。



<対象>

シリコーンゴム・レジンを扱う技術者(化学系以外でも役立ちます。)


<内容>

1.高分子材料の基礎

 1.1.高分子の分類とシリコーンポリマー

 1.2.高分子材料の評価技術

 1.3.高分子材料の設計手法

 1.4.高分子材料のプロセシング概略


2.有ケイ素高分子概略

 2.1.有機ケイ素高分子の種類

 2.2.有機ケイ素高分子の製造方法

 2.3.シリコーンゴム概略

 2.4.シリコーンレジン概略


3.シリコーンLIMS

 3.1.シリコーンLIMS概略

 3.2.特許から見た各社のシリコーンLIMSの特徴

 3.3.シリコーンLIMSの応用事例


4.シリコーンゴム・レジンの応用技術の考え方

 4.1.導電性シリコーンゴム・レジン

 4.2.熱伝導性シリコーンゴム・レジン

 4.3.誘電率制御について


5.まとめ


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