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2023.06/06 パーコレーション転移シミュレーションプログラムを作成しながら学ぶPython入門

下記日程でオンラインセミナー開催を予定しております。予定日以外での開催はお問い合わせください。参加者1名でも開催いたします。また、企業研修として活用される場合にはご相談ください。

 

 

請求書の発行等をご希望の場合は、info@kensyu323.comまでご連絡ください。

 

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<概要>

 技術開発において、現象を科学の方法でとらえることが20世紀に重要視され、1970年頃企業の研究所設立ブームが起きている。しかし、21世紀となってもすべての現象を形式知で記述できたわけではない。そこでAIとビッグデータを活用し、回帰や予測を行おうという研究、マテリアルズインフォマティクスが2010年代に登場し、2017年にはアカデミアでデータサイエンスの講座設置ブームが起きている。

 現象を数理モデルで表現し問題解決を図る方法は、厳密な意味で科学の方法ではなく、例えば、レオロジーの問題をダッシュポットとバネのモデルで解く方法が1980年ごろまで活発に研究されたにもかかわらず、緩和現象を説明できないという理由で学会で見かけることも無くなったように、非科学的という制約が存在する。

しかし、非科学的であっても現象の振る舞いを何らかの数理モデルを用いて考察する方法は、科学で未解明な現象に潜む問題についてモデルベースで明らかにし対策方法の予測が可能となり、技術開発スピードを加速させる長所がある。

 本セミナーでは、絶縁体高分子に導電性微粒子を分散した時に生じるパーコレーション転移を取り上げ、その閾値における大きなばらつき現象を独自のモデル化によるプログラムでシミュレーションを行って問題解決した事例を解説する。

 また、導電性薄膜のインピーダンスが低周波領域で異常分散する現象について、同様に数理モデルで解析し、パーコレーションと関係していることを示し、新しい帯電防止層の評価技術が短時間で開発された事例も紹介する。手法は非科学的であるにもかかわらず加速された開発成果のロバストが高いことを示すので、モデルベース開発を理解する手助けともなる。

 なお、本セミナーで使用するプログラムのエンジン部分を参加者には無料配布し、今後もデータサイエンスのプログラム開発において中心となる言語と位置付けられるPythonの解説を行うので、Pythonの入門セミナーとしても活用できる。

 そのため、表題をPython入門セミナーとしているが、セミナー全体はパーコレーションを題材としたモデルベース開発の入門である。 


<目次>

1.シミュレーションによる問題解決事例

 (1)シミュレーションの役割

 (2)パーコレーション転移

 (3)事例:酸化スズゾルを用いた帯電防止層
  A.何が問題だったのか

  B.シミュレーションで分かったこと

  C.数値シミュレーションとコンピューターモデル実験

 (4)事例:半導体無端ベルトの押出成形

  A.科学と技術

  B.Wパーコレーション転移制御

2.プログラミング言語概論

 (1)コンピューターの仕組みとプログラミング言語

 (2)プログラミング言語の歴史

 (3)オブジェクト指向の考え方

 (4)Python概論

3.パーコレーション転移シミュレーションプログラム作成

 (1)変数と組み込み型

 (2)条件分岐とループ

 (3)関数

 (4)ファイル処理

 (5)クラスとオブジェクト指向開発

 (6)まとめ:パーコレーション転移シミュレーションプログラム

4.まとめ:Pythonによるプログラミング


<費用>

参加費(クラウド版テキスト付):30,000円

※クラウド版テキストはダウンロードができない代わりに、随時内容が更新されます。セミナー当日から1年間閲覧可能です。


<日程>

6/16(金) 10:00~16:00 (6/14 12時締切)

6/23(金) 10:00~16:00 (6/21 12時締切)

6/30(金) 10:00~16:00 (6/28 12時締切)


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