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2013.05/09 成功する技術開発(16)

成功する技術開発について、フローリーハギンズ理論を基に体験しことを思いつくまま書いている。多くの指南書に書かれていない事柄で本日まで指摘したことを少しまとめてみる。

 

1.技術開発の企画は、会社のあるべき姿を目標に真摯に企画されたテーマであるべきだ。

 

2.技術開発のテーマは、商品化段階に到達したならば、必ず成功させなければならない。

 

3.技術開発のマネジメントは重要であるが、現場担当者の高いモラールは失敗の淵にあるテーマさえも成功に導く。

 

4.科学で完璧に証明できるのは、否定証明だけで、科学的と言われている考え方の中には怪しい理論も存在する。

 

5.技術開発のシナリオは、複数のアイデアで構成すべき。好ましいのは、成功すると期待される道筋を否定する道筋までも考えられたシナリオである。

 

6.科学的に否定される手段以外は、可能性があると考える。技術の可能性は科学よりも広がりアイデアは自由である。

 

7.科学では真か偽か二者択一の選択になるが、技術では実現することが易しいのか難しいのか、あるいはコストがどれだけ許されるのかという選択になる。

 

8.科学では真実が重要であるが、技術では機能発現が重要となる。

 

9.機能発現の手段は、コストを無視すれば、その分野の科学的成果を越える数だけ存在する。

 

10.技術開発の途中で科学の真理が一瞬垣間見えるときがある。その方向に成功のヒントがある。

 

11.技術開発に失敗しても事故に遭わない限り命を落とす可能性は無い。明るく大胆に挑戦すべきだ。

 

12.技術開発の成功に不思議な成功は無い。

 

13.技術の成功要因には無形の力が存在する。技術の伝承の難しさの一つであり、成功体験を共有することで伝承できる。

 

14.知恵のある技術者は知恵を出し、知恵の無い技術者は汗を出し、努力を続ければ必ず成功する、と信じて開発を行えば必ず何か得られる。何も得られないのは努力が足りなかっただけだ。

 

15.努力とは自分の意志で楽しく続ける点で、根性と異なる。根性だけで技術開発は成功しない。

 

16.ロードマップよりも各担当者の技術シナリオが重要である。管理者は技術シナリオが各アクションについて成功した場合と失敗した場合のそれぞれの対策がどのようにとられているかチェックすることにより成功への道筋をマネジメントできる。

 

明日からは異なる事例で成功する技術開発について経験談を書いてみる。

 

<明日へ続く>

カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子

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