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2013.05/15 成功する技術開発(20)

ゴールの姿は、カーボンロッドとSiC単結晶とをカーボンで固定している状態です。このゴールイメージができますと、どのようにゴールを達成するのか、という問題を考えることになります。結論は、フェノール樹脂にカーボン粉を分散した流動性のある物質でカーボンロッドとSiC単結晶をいぐるみ、不活性雰囲気下1000℃で熱処理を行えば良いのです。この結論に至る問題解決方法も含め、弊社ではアイデアを出す方法や技術開発を成功させる方法など研究開発業務を改善できるノウハウを指導しています。すなわち弊社の問題解決法は、30年以上現場で実践されてきた手法です。

 

最近「逆から考えると仕事はうまくゆく」という実務書が発売されましたが、この本はただ結論から考えると問題解決は易しい、と述べているだけです。この指摘は、古くから数研出版の大学入試用問題集に書かれていた、「文章題は結論からお迎え」と何ら変わりません。すなわち結論から問題を考える有効性はすでに皆さんご存じのはずです。しかし、それでも研究開発がうまく行かない場合があります。弊社では、この「結論からお迎え」という考え方を有効に使用する方法と、そこから得られた解の一つをどのように展開して研究開発の成功に結びつけるのかを指導いたします。

 

弊社の問題解決法を会得しますと、研究開発のスピードが格段に早くなります。その理由は、技術で研究開発を推進するからです。科学的研究については、技術開発が終了してから必要に応じて行えば良い、という考えです。科学的研究を否定していません。むしろ科学的研究による技術開発のスピード低下をどのように改善するのか、という点を追究しています。

 

長時間労働の禁止やワークライフバランスが叫ばれていますが、まずスピードをあげる手法を身につけてこれらの施策を講じなければ、単なる業務量の削減運動になってしまいます。これでは業績低下を招きます。弊社では、ワークライフバランスを普及させるために、特に効率向上が難しい研究開発部門のスピード改善に注目しました。弊社の手法を身につけ皆が能力アップできれば、わざわざワークライフバランスなど導入せずとも研究者や技術者は自分の生活の質の向上を考えます。

 

<明日へ続く>

カテゴリー : 一般 電気/電子材料 高分子

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