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2013.12/30 未来のコンピュータ

光コンピューターというコンセプトがある。学術書も販売されているので夢物語では無くその分野の研究も行われているのだろう。光ならば7色少なくとも3色使用できるので、電気信号の現在のコンピューターよりも多くの情報を扱えるだけでなくスピードも早くなる。

 

現在の汎用CPUはシリコーンを基板にして何層も積み重ねて製造されている。ガリウムヒソを基板とする速度の速いCPUも開発されている。またSiCを基板としたCPUも登場した。特にSiC製のCPUは耐熱性や熱伝導性の観点で注目されている。CPUではないが、SiC製パワートランジスターは高級ステレオアンプにも使用されているので20年後までには汎用CPUとしてSiCウェハーを用いたコンピューターが登場するであろう。

 

電気信号のCPU材料についてはかなりのシナリオを描ける状態で、それゆえすでにCPUの速度限界も議論され始めている。しかし光コンピューターの材料シナリオは見えていない。また光コンピューターにおいてメモリーをどのように設計するのか、という見通しも十分に得られていない。光コンピューターで演算を行うためにはメモリー機能が不可欠で長時間どのように光を閉じ込めるのか議論されている。

 

未来のコンピューターについて話題を拾ってみると20年後に実用化されているコンピューター技術のおおよその姿は見えてくる。すなわちSiCウェハーの大型化に成功すればSiで問題となる発熱温度の上限が高くなり、今よりも高速駆動可能なコンピューターが登場する。SiCウェハーの大型化技術はほぼ見えてきており20年後の技術として実現可能性が高い夢である。

 

 

 

カテゴリー : 一般 電気/電子材料

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