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2014.11/14 花冠大学について

www.miragiken.com を開いて頂くと女性四人とネズミ一匹のイラストが現れる。このサイトは、弊社の運営で30年後の未来につながる話題が展開されている。是非一度ご覧ください。

 

ドラッカーは遺作「ネクスト・ソサエティ」で「誰も見たことのない未来が始まる」と述べている。しかし30年前に、すでにドラッカーが表現したような状態ではなかったのか?「不確実性の時代」や「デッドライン2000年」など不確実な未来の到来を告げる著作が出ると同時に、「第三の波」という未来予測の著書が大ヒットした。

 

アルビントフラーは高度情報化社会という当時生まれたキーワードを基に来たるべき未来を描いたが、この30年間におおよそは当たっていた。小生は有機合成が専門であったが、通産省のムーンライト計画がきっかけで起きたセラミックスフィーバーという社会現象からセラミックスの知識の必要性を感じ、無機材質研究所の門を叩いた。

 

そして将来半導体用に高純度SiCが重要になる、とI総合研究官に教えられた。I総合研究官はセラミックスの焼結プロセスの新説を提唱していた高名な研究者だ。すなわち高度な知識を持っていると、30年程度の先は見通せるのだ。

 

I総合研究官が予測されたように、パワートランジスタ用に半導体SiCの市場が急拡大している。また、ブルーレイの放熱基板にも高純度SiCが使用されている。地味な領域だが、旧来のSi半導体分野では高純度SiCを用いたダミーウェハーや、ヒーター、ルツボなど高純度SiCの市場が形成されている。そして30年前小生が発明した高純度SiCの合成プロセスもようやく普及し始めた。

 

この体験から、今から30年後の世界を描いてみようと企画したのが花冠大学である。小生が作成した30年後の未来シナリオを基に弊社の若いスタッフと議論しながら取材を進め、まとまった内容から掲載している。

 

大学を舞台にしているのは、少なくとも大学は智の独立が保証されてきた組織なので、時代が変わっても、やはり大学が智の宝庫になっていて欲しいという願望からである。但し花冠大学は高校生から年齢不詳の女子学生までいる不思議な大学である。

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