2014.11/15 音楽用CDの未来
椎名林檎の「CDはもうダメ」発言がネットで盛り上がっている。LPレコードからCDへ、そしてデジタル音楽配信の時代になった。聴きたい音楽はネットからダウンロードすればよく、わざわざCDを購入する必要が無くなった。
音楽用カセットテープはいつの間にか消失し、カセットテープレコーダーも電気店で取り扱っていない。おそらく音楽用CDも写真フィルムと同様に消え去る運命にある、と考えるのが自然かもしれない。
音楽配信の分野ではFM放送もその一手段であるが、ネット配信に比較すると音質が落ちるため、最近は聴取者が激減し、FMチューナーも一部のメーカーが細々と製造している状態である。オーディオ機器の状況を見てもデジタル音楽配信が次の世代の音楽媒体の本命に思われる。
ただ音楽用CDが写真フィルムのようにすぐに無くなるとは思えない。コレクターの存在である。おそらく現在のCD売り上げの半分程度は音楽マニアのCDコレクターではないか?かつてLPレコードには音楽アルバムという代名詞がついていた。音楽をデジタルデータだけで楽しむ世代以外に、アルバムとして実体を楽しんでいるユーザーもいるのだ。
これを逆手に取った商法がAKB48の握手券つきCDである。これは実体があって初めて成立する商法である。すなわちアルバムとして実体の価値が認められたCDはいつの時代でも売れると思う。実体に魅力が無くなれば、その時CDは生産中止になるだろう。
このように考えたときに最近のCDジャケットの味気なさは自らクビを締めているようにしか思えない。かつてLPレコード時代に歌詞カードやミュージシャンのポスターなどが付いているのは日本だけの特徴で、海外のレコード盤はおまけ無しなので安価だ、と言われたことがある。そして輸入盤が売られたりしたことがあったが、一割程度の価格差があっても輸入盤は普及しなかった。
CDも売り上げが落ちているからコストダウンのためジャケットの手を抜く、というようなことをしないで手の込んだジャケットを用意すれば売れるのではないかと思う。弊社ではそのようなデザインはじめ各種企画も請け負っていますのでご相談ください
カテゴリー : 一般
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