2015.08/29 山形市長選と橋下大阪市長
山形市長選をめぐる維新の党内のごたごたで橋下氏が離党した。創業者が離党したわけだが流れから予想されたことで、今後大阪維新の会がどのように動いてゆくのか興味深いものがある(注)。また、橋下氏は政界からの引退を口にしたりしているので維新の党の離党はその動きの中でごたごたのタイミングが重なった結果ともとれる。
維新の党を離党した橋下氏が大阪市長の任期を終えればただの人に戻るわけで、そこを狙って自民党がラブコールを送っている、というニュースも飛び交っている。また、一世を風靡した維新の党は今回の橋下氏の離党で分裂するのではないか、という憶測も流れている。
政治の世界は技術の世界よりも複雑怪奇である。だいたい山形市長選において維新の党の幹事長が党の支援を決めていない民主党系の候補者を応援したという時点でビックリした。当方は維新の党の支援者ではないが支援者はもっとびっくりしたのではないだろうか。
いくら政治の世界は何でもありといっても自分の役割立場を忘れている。このごたごたで面白いのは、比較的早く結果が出てきたことである。橋下氏の決断の速さの結果であるが、技術開発でも同様である。
実践知を取り入れた技術開発では、時として予期せぬことが起きる。その時に整理された形式知と起きている現象の対応を迅速にできるかどうかが技術開発のスピードを決める。すなわち科学で真理として確定していることと科学でわかっていないことの分類を行う、といったほうがわかりやすいかもしれない。
今回の問題で維新の党の分裂がささやかれるのは、維新の党の内部に民主党支持の議員がいるからで、それで橋下市長は早期の決断をしたのだと思っている。政党というのは志が同じ人の集団でなければいけないのだが、必ずしもそのようにうまく結党できるわけではない。技術開発で扱う現象も同様で、科学で解明された事象ばかりの現象がいつも扱えるわけではないのである。
科学で解明されていない事象、あるいは不可思議な事象にであったなら迷わず弊社へ相談してください。問題解決の処方箋を提案させていただきます。
(注)大阪維新の会を国政レベルに、というニュースがお昼に流れた。すなわち現在の維新の党を分裂させる引き金が引かれた。変化が早い。おそらく維新の党の執行部は橋下氏の離党を甘く見たのかもしれない。あるいは、橋下氏の離党は現在維新の党がかかえる問題を有権者に顕在化させたかったのかもしれない。大阪都構想の挫折から今日までのニュースを見ていると、橋下氏の節操の無いような動きに見えるのかもしれないが、維新の党の動きをみれば、妥当だと当方は思う。なぜなら問題を明確化することこそ次のステップのためには重要だからだ。橋下氏は節操がないという批判をうけてでも、理想を実現するために問題を顕在化させる道を選んだのかもしれない。
技術開発でも、形式知中心で開発をされている方から見ると、実践知を取り入れた開発は節操が無く見えるときがある。しかし政治の世界では、理想を実現することが重要であり、技術の世界でも実用になるモノを完成させることがゴールとなり、それらが達成されるまでの流れは、形式知で真理を追究するような美しさはない。プロセスの美しさが重要では無く、達成されたゴールが人類へどれだけ貢献しているのかが政治でも技術でも重要だと思っている。
カテゴリー : 一般
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