活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2015.09/03 瞬間芸の技術(中国での成果)

今日メールで良い知らせが届いた。7月に開発した材料がお客さんに採用されたという。成果の詳細は機密なのでいえないが、この成果を出した状況を簡単にご紹介したい。
 
7月に10日間中国出張して、新材料の開発をスタートした。本来基礎検討からスタートするのが一般の進め方だが、いきなり本命と思われる材料の検討をクラチメソッド(まず、モノ持って来い手法)で行った。タグチメソッドを9月に行う予定で、その前段階としてまず、完成品を作ってみる方法をとった。
 
日本のクライアントにはなかなかクラチメソッドを採用していただけないが、新たに指導を始めた中国企業ではすんなりと受け入れてもらえた。しかし、受け入れていただいたことは良いのだが、お客さんに試作品として出したい、と言い出した。
 
良いモノができたら当方から提案しよう、と思っていたが、その良いモノが初日にできてしまった。だから、すぐにお客さんに出したい、とクライアントが言い出したわけだが、初回で最高の材料ができたのは、初めての実験開始後3日で最適プロセスが決まった高純度SiC以来である。一瞬うれしかったが--。
 
まだ1週間以上検討時間を残してこれで終わりになると、コンサルティング料も一部しか頂いていないので心配になってきた。その心配に対して、クライアントはやりたいことは、まだたくさんあるから大丈夫だという。
 
当方にとってはとんでもない話である。契約金を下げるため、テーマごとの契約にしていたので、新たに契約を結ばなければ商売にならない。初めて当方の研究開発必勝法をそのまま採用していただけたのはよいが、とんでもない誤算があった。自分で自分の首を絞める商売のやりかたを知らずにやっていたのだ。研究開発必勝法は販売中止にした方が良いかもしれない。
   

カテゴリー : 一般

pagetop