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2016.03/06 サウンドカード

今時PCを自作する人は減ったのだろう。書店に並んでいた自作PCファンのための雑誌がほとんどなくなった。また、久しぶりに秋葉原を歩いてみると、自作マニア向けの店も減少しており、マザーボードメーカーも数社になっていた。
 
最近のマザーボードは安くなったと思う。マザーボード一枚あれば、その他のインターフェースカードを買わなくてもよい。昔は、ビデオボードからサウンドカード、さらにはハードディスクを接続するSCSIIカードまで買わなければいけない時代もあった。
 
自宅で使用しているPCは、30年近く前から自作PCで常に先端のCPUが稼働していたが、この10年ほどは2台自作しただけである。CPUの進化に併せてPCを組み立てていたころに比べると、CPUの速度変化がOSに隠れてしまったので新しいPCが欲しくなる気持ちも薄らいできた。
 
昨年組み立てたPCと7年前組み立てたPCの2台使用しているが、日常の使用において速度感にそれほどの違いは無い。
 
最も昨年組み立てたPCには最上位のCPUではなく、Core-i7の安価なCPUであり、CPUの能力そのものが7年前の2.5倍程度なので、OSを介した速度は7年前の4コアのCPUと比較しても速度差が見えにくいのだろう。おまけに古いPCには、高価なビデオボードがついているので、WINDOWSの動きは、新しいPCよりも動作が良い。
 
しかし、サウンドカードの音質は2台のPCで少し異なっている。昨年組み立てたPCには、SE-200PCI-LTDが、古いPCには、SE-200PCIがつけてある。実は、昨年SE-300PCIを購入したのだが、SE-200PCI-LTDのほうが音質が良かったので、古いPCにつけていたボードを使いまわしで新しいPCにつけた。ところが、古いPCにSE-300PCIを取り付けることができない。
 
古いPCのマザーボードにSE-300PCIの規格にあうソケットが無いためだ。仕方がないので、SE-200PCIをつけている。SE-200PCIでも当時のマザーボードのサウンドチップよりいい音がするからだ。改めてSE-200PCIとSE-200PCI-LTDと比較して聞いてみると、音の奥行き感や楽器の輪郭のようなものが明らかにSE-200PCI-LTDのほうが優れている。
 
ONKYOに期待してSE-300PCIを購入したのだが、これがはずれだった。確かにSE-200PCIよりも音はよいのだが、SE-200PCI-LTDに比較すると、楽器の輪郭のようなものがやや甘い。例えばポールサイモンの古いレコードからの録音を聞くと、ギターの指板で擦る音ではSE-200PCI-LTDのような生々しさが無く、SE-300PCIでは少し優しい音がする。
 
フィルラーモンがどのようなニュアンスでレコーディングしたのか知らないが、レコード盤から聞く音に近いのがSE-200PCI-LTDの場合であることを考慮するとSE-200PCI-LTDのほうがSE-300PCIよりも再生装置として優れていることになる。
 
しかしネットオークションを見て驚いた。SE-300PCIが新品よりも高い値段で販売されているのだ。SE-300PCIは2年前に生産中止になったので、すべて中古品である。ゆえに新品より価格が下がって当然と思っていたら、当方の購入価格よりも皆高価な値段が付けられている。ここだけの話だが同じ中古品を購入するのなら、SE-200PCI-LTDのほうがお買い得である。Windows10でもトラブルなく動作している。

カテゴリー : 電気/電子材料

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