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2016.07/11 参議院議員選挙結果

投票日直前に野党統一候補を掲げた石田純一氏の都知事立候補の話題が出るなど都知事選の影響がどのように選挙に出るのか心配されたが、2011年以降の流れを反映した選挙結果ではなかろうか。
 
野党の方には申し訳ないが、福島原発の処理で見せた政府のいい加減な行動に象徴されるように、日本の野党の政治は信用を失っているのである。また、その後の元党首の方たちの無責任な言動が信用回復を遅らせている。
 
今井絵理子氏の人気には驚いたが、当選後の基地問題に対する発言にさらにびっくりした。しかし冷静に考えると、沖縄の基地問題の日本全体における位置づけはそのような状態かもしれず、正直な発言と捉えると、政治家として案外期待できるのかもしれない。
 
今回の選挙では数字に出ているように自民党が圧勝かというと、沖縄と福島で現閣僚が落選している。沖縄と福島は政治家が真摯に取り組むべき問題を抱えており、今井絵理子氏の発言のような状態を批判する結果となっている。
 
都知事選に立候補を表明した小池百合子氏は、自民党の分裂選挙になることを「私は根回しが下手だ」と弁解していたが、そのような素人政治家ではこの難局を乗り切れないことは明らかである。しかし、国民が政治家に素人の香りを求めているのは最近の傾向である。
 
選挙結果がすべて出たところで、18歳まで選挙権が与えられた影響などの解析が進められるのだろうが、今回自民党が圧勝したかのような結果になったのは、国民の記憶に過去のトラウマが残っているためと思われ、野党勢力はさらなる自己変革が求められている。二大政党の時代はまだ遠い。
    

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