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2016.08/14 IoTとSMAP解散

SMAPが今年の12月31日をもって解散すると13日深夜、所属事務所のジャニーズ事務所が発表した。グループは解散するが、メンバーの中居正広(43)、木村拓哉(43)、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(39)の5人はジャニーズ事務所に残留する。
 
何とも奇妙な芸能界の動きである。解散騒動があったのが今年の1月でその後ジャニーズ事務所と各メンバーが面談してこの結論を出したのだという。SMAPファンの方々には衝撃の発表だろう。
 
少しマンネリ化してきたとはいえ、今はAKBが国民的アイドルブランドだろう。かつての国民的アイドルSMAPとAKBでは、その誕生の仕方が異なる。SMAPはTVのバラエティー番組から育ったアイドルグループであるが、AKBは秋葉原で草の根的活動により育てられたアイドルグループである。
 
SMAPというグループはTV文化が無ければ生まれなかっただろうし、AKBはおたく文化が育たなかったなら単なる秋葉原のアイドルで終わっていたかもしれない。日本のオタク文化が育てたアイドルは、日本だけにとどまらずアジアのアイドルにまで育った。
 
ただ面白いのはSMAPは各5人のメンバーキャラクターと1セットでファンの間に浸透しているが、AKBは、ブランド名だけであるように思われる。AKB=前田敦子などという等号は、もう死語である。マリコ様と名前を出してみてもどこのマリコ様となる。時代の流れが速くなったと言うよりも企画コンセプトがSMAPと異なるからだ。
 
SMAPはインターネットが生まれTV文化の終焉を直前にしたアイドル不毛の時代に生まれている。そしてその売り方は、一人一人のキャラクターを際立てそれぞれのファンをSMAPというグループのファンにして育てていった。すなわちSMAPのファンはSMAPのファンであるとともに、各メンバーの紐付けされたファンでもあるわけだ。
 
しかし、これがAKBのファンになると少し様子が異なる。総選挙の結果を見たりすると各メンバーに紐付けされたファンがいるように見えるが、その紐付けは1:1ではなく?:1である。なぜなら総選挙における選挙権はCDを多数購入すれば一人で何票もの権利を持つことができるからだ。
 
さらに、AKB卒業後の各アイドルたちのその後を見れば、AKB時代のファンがそのまま卒業したアイドルのファンとして活動しているようには見えない。すなわちAKBに属している間は特定のアイドルのファンであるが、AKB卒業後そのファンはAKBにそのままとどまり、新たなアイドルを応援するという現象が生まれている。
 
ところで今IoTが騒がれている。いろいろな物がインターネットで紐付けされるのだそうだ。そしてそこから生まれるビッグデータを活用できる企業が生き残れる、と言われている。すでに熊本地震ではトヨタ自動車が通行可能な道路マップ提供という社会貢献でIoTの力を示した。
 
SMAPの解散でアイデアが浮かんだ。熊本地震における道路マップ提供をAKB的な発想とすると、SMAP的発想のIoTというものもある。これまでIoTという技術について今ひとつよく分からない部分があったが、SMAPの解散のニュースで「物がつながる」ところに着目していてはその技術の本質が見えてこないことに気がついた。

カテゴリー : 一般

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