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2016.09/01 原発問題

福島原発の後処理のため国民負担額が4兆2000億円を超したという。東京電力はそれでもまだ国に補助を求めているという。いっそのこと東京電力を国営にして、解体した方が良いのかもしれない。一気に送電と発電の分離を進めることができるかもしれない。すなわち、電力自由化である。
 
これまでの経緯から原子力発電が最も安価な電力供給方法であるという説明がインチキだったことが明らかになった。日本におけるリスク評価をまともに行うと、おそらく最も高価な発電手段になると思われる。
 
また、今停止している「もんじゅ」についても科学的成果かもしれないが、金のかかるがらくたであることも明らかになった。およそ安全性など考慮されていない「科学の成果」である。
 
このような状況になってくると、原子力という学問そのものが怪しくなってくる。20世紀の科学の象徴の一つに位置づけられ、全国に発電所が建設されたが、技術として不完全な設備を全国にばらまいたような行為である。この再稼働も未だに目処の立っていないところが多い。
 
そもそも廃棄物処理場が、未だ建設されていない事実も福島原発の問題で明らかになった。廃棄物処理場だけでなく、事故処理でドタバタしている最中にスポークスマンだったN審議官の不倫問題が飛び出すなど政府関係者のふんどしも緩んでいた。
 
本日は防災の日であるが、いまや自然災害以外に人間の英知で創り出される科学の成果が引き起こす災害も心配しなければいけない時代である。21世紀は科学一辺倒から脱却し、新たな技術哲学というものを構築すべき世紀だと思う。
 
11月に開催される問題解決の講演会では、非科学的方法による問題解決成果を事例に科学に100%頼らない「技術」、あるいは新しい科学の芽を出させる「技術」について紹介する。
 

カテゴリー : 一般

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