2016.10/15 スピーカー(2)
我が家のリビングルームには、天井にボーズ社のスピーカーとほぼ耳の高さの位置にオンキョー社のスピーカーが設置され、その2種のスピーカーセットから同時に音を出し部屋のどの位置でもステレオ感の得られるような工夫をしている。そこそこの解像感もあるが、欠点として音像が大きくなる。
オーディオの趣味としての楽しみ方は個人により様々だが、基本はハイファイ、高忠実度再生と昔から言われており、趣味にかけるお金は天井知らずの世界である。そのような世界でいかにお金をかけずにハイファイを達成するのかが当方のゴールである。
今の当方の環境は、音像が若干大きくなる欠点はあるがライブ感は抜群であり、ジャズなんかは気持ちよく聞ける。お金もそれほどかけずにこれだけ気持よく聞けるのでコストパフォーマンスは高く一応ゴールに到達したと思っていた。
しかし先日音工房Zのスピーカーを聴き、物欲が芽生えてきた。オーディオという趣味の悪いところである。100万円前後のJBLと比較しても遜色のない20万円前後のスピーカーの低音を聴き、ムラムラときた。ただ置き場所が無い。
昨晩はボブディランを久々に聞いたが、我が家の環境に不満は無く、詩の韻に耳を傾けることができた。確かにボブディランのしゃべるような歌い方は独特で、日本のフォークソングにも影響を与えたがノーベル賞を受賞するとは思わなかった。当方はボブディランよりもポールサイモンの詩の世界の方が好きで、後者のアルバムは揃っているが、ボブディランは数枚あるだけだ。
ボブディランを聴くだけならその辺のスピーカーでも構わないが、ポールサイモンの、特にソロになってからのアルバムは、よい再生装置で聞きたい。結局芽生えた物欲は、ディランの歌声で萎えてしまったが、技術と言う視点で先日のスピーカーを考察すると面白い。なぜなら試行錯誤の産物だからだ。さらにJBLのようないかにも高級でいい音がします、という顔をしていない。そのあたりも「視聴した時の驚き」と関係していたのかもしれない。
カテゴリー : 一般
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