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2016.11/09 元新市場整備部長が回答すべき正解

11月15日に開催される問題解決法のセミナー( https://www.rdsc.co.jp/seminar/161116 )については弊社へお申し込み頂ければ割引価格で受講可能です。
 
マネジメントの責任者として恥ずかしい見解が出た。昨日の毎日新聞ヤフーニュースの記事では、「東京都の豊洲市場(江東区)で盛り土がされていなかった問題で、都が1日に公表した第2次検証報告書で「盛り土案を変更した責任がある」とされた元新市場整備部長の宮良(みやなが)真氏(63)=退職=が、都に再検証を求める文書を提出していたことが分かった」、とある。
 
そして、「宮良氏は、管理監督責任を認めた上で「部課長会は意見交換の場であって、意思決定の場ではない」と反論。「予算計上などの権限を持つ事務部門の了解を得ずに工法変更はできない」」とある。
 
この反論のどこがおかしいのか分からない方は、是非弊社提供のセミナーを受講していただきたい。まずマネージャーである前に知識労働者として、その仕事のやり方は、組織に働きかけて成果を出すことだ、と言うことを理解していなければならない。
 
すなわち、他の部署の権限が明らかであれば、何か問題が発生しているときに、その権限がある部署へ働きかけて問題解決に当たるのが、知識労働者の仕事のやり方である。マネージャーであるならば、なおのことマネジメントの権限を活用して、問題発生を直接防ぐことが可能な立場である。
 
よく部署間の壁という言葉が使われるが、知識労働者の仕事のやり方を理解しておれば部署間の壁など存在しない。そこにあるのは正しいマネジメントが成されていない状態なのだ。部署間の壁は、組織間にまたがる問題が発生したときによく言い訳に使われるが、これはマネジメントの問題なのである。
 
マネジメントの問題は、マネジメントの責任ある役職についている人すべてに、ある一定の責任が存在する。その責任を認めた上で語られる下りとして内容が矛盾しているのである。
 
もし当方が宮良氏の立場であれば、「部課長会で盛り土問題の報告を聞きながら、予算計上部門に盛り土無しの計画に意思決定させて申し訳ない。事務部門の責任者の意思決定の責任の一部も負いたい」となる。これが宮良氏が解答すべき正しい答えである。
 
 

カテゴリー : 一般

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