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2016.11/27 過重労働(続)

先日年齢が近くておつきあいの長い、某大学の先生が事務所を訪問された。特に用があったわけでなく雑談だったが、その時老後の時間の過ごし方の話題になった。
 
当方の友人には出世が早く、サラリーマン双六で早くあがりとなり、60歳から退職して趣味の生活をしている友人がいると話したら、その人は今幸せか、となり、若い女性のインストラクターにビオラの弾き方を習っており毎日が青春だと言っている、と応えた。
 
今時は100歳まで生きる可能性があるので、100歳までビオラを習い続ける資金と意欲のある人はよい、となり、そもそもビオラが目的なんだろうか、などという展開になった。
 
早い話が、趣味だけの人生で100歳まで生きられるのだろうか、ということである。当方はその点が起業した理由の一つと話した。そうしたら実は、と言う話になり、先生も起業を考えている、と言うことになった。
 
その後なんやかやと話したが、当方が赤字で苦しみ、毎朝4時から夜寝るまで働いており、もちろん休日も無い、という話をしたら、それでも幸せだろうと言う。
 
5年前と比べても体格は変化しておらず、顔に悲壮感も無いので、過重労働の毎日でも幸せに見られてしまう不幸を感じた。いや、これでも死にそうな思いで毎日特許調査やら新しいビジネスやらを考えている、と話したら、たいへん楽しいでしょう、となった。
 
確かに、若い時の趣味が仕事になってしまったのだから、幸せかもしれない。しかし、当方が期待した幸せは、高純度SiCの事業化でそれなりの名を知られていることだった。
 
人生は必ずしも思い描いたとおりにゆかないものである。想定外の写真会社への転職で、写真の趣味が復活して、あるささやかな国際大会で優勝した。人生で一番になったのは後にも先にもこれが初めてである。転職しなければこの経験は、できなかったと思う。
 
過重労働の毎日の生活だが、夢があるので一応幸せなのだろう。会社がそれなりの規模になり世間に少しは注目されるようになったら、起業体験記をこの欄に書いてみたい。おそらく退職して起業したい人の参考になると思う。
 

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