2016.12/02 推論の向き
中学校から証明問題の解き方を習い、高校までの6年間推論について徹底的に勉強する。そのおかげでロジカルシンキングなどのビジネスで必要になる論理思考法を易しく扱ったセミナーの評判がよく、いまだにこれをテーマにした講演会や通信教育がどこかで開催されている。
昨日書いた、開発過程におけるモグラたたきの方法をここで学んでいる。昔から伝わっている「風が吹けば桶屋が儲かる」式の前向きの推論の進め方を問題解決の正しい方法として学ぶのはもう卒業してもよいのではないか。
ロジックは大切である。しかし問題解決の必要となる現場で一番最初にしなければいけないのは、「正しい問題」を探すことであり、正しい問題が見つかったら、問題の構造を明らかにして逆向きの推論を展開し、問題解決のロジックを「組み上げる」ことである。これが問題解決の上手な方法である。
従来から行われている前向きの推論との違いは、開発したい目標を実現するために必要となるアクションを逆向きに展開する点である。詳細については弊社の企画するセミナーに参加していただきたいが、この推論を逆向きに行う手順に抵抗を感じる人が多い。
これは義務教育時代からの前向きに展開する推論に慣れすぎたためで、ある方法を使えば意外と簡単に逆向きの推論を使えるようになる。弊社のセミナーでは逆向きの推論やドラッカー流の問題のとらえ方を中心に問題解決法を実例とともに指南している。最近はPPAPなども取り入れて、常に時代に適合した問題解決法を提供しようと努力している。
カテゴリー : 一般
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