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2016.12/10 仕事

「二番じゃだめですか」という人は、仕事の面白さを知らない。仕事とは、どこか一番のところがある成果を出せたときに気持ちが良いのであって、顧客が魅力を感じないような成果あるいは新たな顧客を創造できないような仕事をしても達成感を味わうことができない。

 

自己実現というと難しいことを考える人がいるが、目の前の仕事について、どのようなことでも良いから何か一番となるような目標を決めてそれを実行することも自己実現の目標となる。

 

その一番の目標について世の中に基準となる物差しがあるときには、仕事をやり終えたときに社会からも評価をされる。

 

低価格で一番の高純度なSiCとか、世界で初めて金属酸化物ゾルをミセルに用いたラテックス重合、世の中に無かった帯電防止評価技術、世界で初めて無機高分子を生成して高分子を難燃化する技術、世界一簡便なカオス混合装置などは思い出のある仕事である。

 

いずれも二番を目標にしなかった。一番を目指したが結果として二番となったが満足している仕事もある。酸化スズゾルの帯電防止層は、透明フィルムとしては恐らく世界一の透明度の金属酸化物を用いた透明導電膜と思っていたが、透明度の高い導電性高分子薄膜が存在した。

 

カテゴリー : 一般

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