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2016.12/11 AIの時代

弊社のお世話をお願いしている弁護士事務所から事務所報第二号が届いた。所長の言葉として「AIの時代を生きるには」とあり、弁護士の仕事とAIについて述べている。これを読んで、弁護士と裁判官の関係は、技術者と基礎科学研究者との対比と同じではないかと感じた。

 

彼によれば弁護士には創造性が求められ、AIの時代になっても弁護士の仕事は無くならないという。技術者も同様で、創造性のある技術者ならばAIに仕事を奪われることはないと思っている。

 

AIは論理的な情報処理に長けているが、人間の経験知まで取り込んだ創造性を発揮するような処理能力をおそらくAIは持つことができないと思われるからだ。例えばいくら科学が進歩してもPPAPのような演芸をAIが創造できるとは思えない。

 

技術における創造の一部にもPPAPのような処理方法があり、これを科学で論理的に進められる時代なるとはとうてい想像できない。あれはピコ太郎でなければ生み出せなかった芸であり、技術にも特定の技術者でなければ生み出せない技術が存在する。

 

技術開発の標準化に貢献しているタグチメソッドでさえ、故田口先生は、技術者が行う設計において基本機能の選択は技術者の責任と述べ、開発プロセスすべての標準化を保証していない。すなわちたとえタグチメソッドが導入されても技術開発に創造性の余地は残るのだ(注)。

 

弊社では、AI時代の問題解決法としてPPAPも取り入れた創造性豊かな手法を提案している。1月にもセミナーを行いますので、AIに負けない技術者を志す人は是非参加してください。

 

(注)基本機能まで標準化しようとしている人を見た。基本機能については、例示をすることができても、新しいシステムが創造されたときには、再度見直さなければいけない。タグチメソッド推進を行っている人の中には、このことを理解されていない先生もいる。当方はこの点について故田口先生と十分な議論をしている。変化する世の中で法を適用するときに創造性が求められるように、新しい技術が創造されたときには基本機能の検証が必要となる。

 

 

カテゴリー : 一般

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