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2017.02/16 学校の先生

J-CASTニュースで教育困難校に勤務する女教師のブログが取り上げられ、話題になっているという。ブログ記事は17年2月7日、「はてな匿名ダイアリー」に投稿された。タイトルは「教育困難校に勤務してるけど、もう無理」。

 

「毎日、授業にもならなくて、毎日、ババアとかブスとか、死ねとか言われまくって、ちょっと強く言ったら、教育委員会に言うぞとか、体罰だとか騒がれて、でもそれが教員の仕事でしょ、って言われて、そういう子に情熱を傾けるのが教員でしょ、それがやりたくて教員になったんでしょ、って」

 

「公務員の給与プラスアルファで、朝7時から夜9時まで、昼休みなんて、パンを体内に詰め込む5分くらいで、クレームにうまく対応しながら、全く学校に行かない日なんて月に2、3日でも、休みの日だって狭い生活圏で、あの人は先生だって周囲に見られながら生活して」と生徒とのコミュニケーションの難しさ、仕事の辛さをぶちまけているそうな。

 

当方は若いころ教師になりたい夢を持ち、教育実習も経験し、教員採用試験に合格、いざ教員になる直前に教育実習でお世話になった先生から、**校定時制が最初の赴任校になるがよいか、と覚悟のほどを聞かれた。いわゆる教育困難校だった

 

最初の赴任先がいきなり教育困難校で足がすくんだ。いかなる困難も乗り越えてまで教育者になる勇気が無かったのだ。丁寧にお断りし、大学院へ進学、教員免許も申請することなく技術者の道を進んだ。

 

40年ほど前、す でに教員という職業は相当の覚悟のいる進路だった。働く意味は貢献と自己実現である。自己実現のゴールが青少年の育成に身を捧げた崇高な姿にあるのなら教師という職業はいつの時代でも魅力的な仕事である。しかしそうでないならばそのような仕事を選択してはいけない。

 

記事で取り上げられた女性教員は辞職したほうがよいし、この教員に限らず自己実現目標がその理想と異なるところにあるならば、今の時代義務教育の教師という仕事を継続することは大変難しいだろう。

 

青少年の育成は家庭と社会と学校教育の三位一体で進められるべきであるが、家庭のない家族の時代で多様化した社会の中、学校教育だけでその理想を実現しようと努力するには相当の困難が伴う。p>

 

青少年育成のために家庭がかなり頑張らなくてはいけない時代である。しかしその家庭が無い家族が増えている。その中で学校教育をどのように行うのか、教員だけで解決の糸口が見つかるほど簡単な問題ではない。

カテゴリー : 一般

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