2017.02/20 高分子材料(37)
加硫ゴムの混練プロセスを簡単に説明すると、バンバリーを用いるノンプロ練プロセスとロール混練によるプロ練プロセスとなる。
実際のプロセスでは、バンバリーにかける前にロール混練を行ったり、ロール混練をニーダーと組み合わせたりとゴム種により複雑なプロセスが組まれたりする。
またバンバリーの混練時間は5分から長くても10分だが、ロール混練では30分以上の時間を費やす場合もある。
このように混練時間だけを見ると二軸混練プロセスによる樹脂の混練時間が如何に短いか分かっていただけると思う。
昨日ポリオレフィンの混練時間とその変化について行った実験を紹介したのは、このように同じ高分子材料でありながらゴム業界と樹脂業界では混練時間に対する感覚に大きな違いがあり、樹脂の改質においてプロセシングをもう少し検討すべき、と思っているからだ。
カテゴリー : 高分子
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