2017.03/09 CDの音
たまたまWEBで、ハイレゾ音源とCDとはブラインドテストをしてもその違いが分からない、という記事を見つけた。
検索してみるとこの問題の記事が結構多い。昔はCDとレコードの差が話題となったが、最近のオーディオ業界の話題はデジタルにおける処理方法の比較である。
小生の感想を先に申せば、CDとレコードの差のような大きな違いはデジタル音源では体験したことがないので、あってもその差は小さく問題にするほどではない、と思っている。
昔、グローバーワシントンJrのレコードを購入したときに一緒にCDも購入し、比較試聴したことがある。これは妻もレコードに軍配をあげた。
CDの音はSN比も高くクリアーであったが、レコードのような芳醇な香りがしなかったのである。特にワインライトの出だし部分は完全にレコードの音のほうが魅力的で艶がある。
やはりデジタルではノイズと一緒に香りや艶を間引いているのだろう。しかし、不思議である。
それでは、とばかりにレコードからCD録音をしてみたところ、鮮度は落ちたが、市販CDの音よりも香りや艶が残っており、比較試聴するとその差が分かる。
レコードにはスクラッチノイズやワウフラッターなどの歪み成分が避けられないが、これらのアナログ故のノイズが言いしれぬ付加価値を音につけているのかもしれない。だからレコードを聞き慣れた世代にはレコードの音がよく聞こえるのかもしれない。
レコードの時代には音源や録音場所、録音エンジニアが話題になったりした。デジタルの時代には、その処理が大きな話題になったりしているが、音楽が楽しめれば何でもよい。それよりも昔4件あったCDの販売店が近所に一件も無くなったのが問題だ。2009年を最後にCDを購入していない。
カテゴリー : 一般
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