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2017.07/13 企業の基礎研究所

東レなど一部の大手メーカーは10年後の未来に向けて基礎研究部門で研究開発を行っている。しかし企業で基礎研究から事業を育てるには相当の体力がないと今の時代は難しいと思う。投資効率を考えると、アカデミアとの産学連携が好ましい。しかしどのようなテーマをアウトソーシングするのかが問題になる。

 

一方でドラッカーの提唱したオープンイノベーションも活発に行われているが、こちらは長期戦略の視点であまり活用されていない。どちらかと言えば今の技術開発に知恵が必要だから助けてください的な活用のされ方だ。

 

最近の話題で重要なのはAIの台頭で、20年後には今から想像もつかない仕事に40%の若者が就職している、とも言われるようになった。ドラッカーも誰も見たことが無い未来が始まる、とその遺作の中で述べているが、20年後の社会を予測するのは難しいと言える。

 

20年後が難しいのなら10年後は易しいのかというとこれまた昨今の変化を見ると20年後同様に難しそうだ。日本の政治の世界では来年さえも不透明になってきている。このような状況で企業の基礎研究部門の運営は相当難しく、かつてのようなマネジメントでは猫の目のように毎年組織改正をしなくてはいけない状態だと思う。

 

面白いことに、ドラッカーは誰も見たことのない未来が始まると言いながら、その未来を見通す方法をその著作の中で述べている。ドラッカーを高校生の頃から読み始めたが、その未来を見通す眼力には敬服している。40年以上前の著作に書かれていた知識労働者の時代になっているし、書籍のタイトルになっている各世代ごとに断絶の時代でもある。

 

すでに基礎研究部門の将来シナリオを描けている企業は当方に興味はないが、もし描くのに苦労しているところはぜひご相談ください。どのような未来像を描いたら良いのかご指南いたします。

カテゴリー : 一般

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