2017.09/25 アジャイル開発と産学連携(1)
企業の研究開発では、企業の持続的活動を約束できるテーマ選択が重要であるがなかなかうまく行かないのが現実ではないだろうか。
さらに現代のような進歩のスピードが50年前に比べて信じられないくらい早い状態では、未来予測をしている間に予測した技術が他社から出てくる可能性だってある。
このような時代では思い切ってアジャイル開発という戦術が有効である。それも自社の基盤技術に固執しないで成長マーケットあるいは未来に形成されるであろうマーケットの製品をアジャイル開発で市場投入するのだ。
そのための技術のシーズをどうするか。アカデミアを頼るというのが最良である。いまや日本の学会は世界の水準から著しく遅れているところはない。学会の年会などの研究発表会に行くと技術シーズになりそうな研究テーマは一つや二つは必ずある。
大学の研究はモノにならない、と言う人が多いが、そのような人は、モノになる研究を探すことができない人である。たしかに学会で発表された研究をそのままモノにできない内容がほとんどである。
しかし、モノにならないと思われる研究でも技術シーズのヒントになる研究は多い。将来今の仕事を辞めるときにそのノウハウを公開したいが、アカデミアが頼りにならないのではなく、アカデミアの研究を見る技術者の目が悪いだけである。日本のアカデミアは結構頑張っている。
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