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2017.10/08 何歳まで現役?

昨日NHKのニュース深読みで65歳まで雇用義務となった問題を議論していたが、根本的な働く意味に関する議論が欠けていた、と思う。就活を行う学生に対して「働く意味」が説かれる社会なのに,中高年に対しては釈迦に説法のごとく思われているのだろうか。

 

また、働く意欲の無い人に、働かなくてもよい、と引導を渡すのは残酷なのだろうか。中高年の中には働きたくない人もいるはずだ。全員が65歳まで働く必要はないのだ。ただしこれは社会保障との関係もあり難しい問題なので、本日は考えない。

 

社会の組織が長寿命化の時代に適合していない問題をドラッカーは早くから指摘しており、それゆえに知識労働者の働く意味の重要性を説いている。すなわち、知識労働者はまだ働ける元気があるのに会社組織を離れなければいけないので、自分の強みを毎日磨く努力をする必要がある、とドラッカーは述べている。

 

NHKの番組の中ではキャリア権という言葉を持ち出し、欧米には働くときに自分のキャリアを育てるように働くが、日本にはまだその意識が無い、とコメントしていた。

 

若い人に働く意味を説いているのだから、中高年にその意識が無いのではなく、日本の会社組織が中高年をダメにしているのだ。番組では専門職制度を推進すれば問題が解決するような説明をしていたが、それは一つの方法である。

 

バブル崩壊後平均年収が100万円から200万円程度下がったことが最近よく言われているが、これは大手が給与体系を変更したからである。実はその時にもう少し企業内高齢者の問題を考慮すべきだった。

 

弊社は定年の無い会社を目標にしている。実は、中高年の雇用の問題は、企業組織について風土を含めた全てのシステムをそれに対応させなければ解決できない問題である。

カテゴリー : 一般

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