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2017.10/24 コンパウンドの責任

高分子の成形体で生じる不良は、成形プロセスが原因となる場合もあればコンパウンド起因でうまく成形できない場合もあるので、部品の品質問題を議論するときにややこしく難解になる。

 

これは一般に言われることだが、押出成形における品質問題では形状付与で生じる問題も含め大半はコンパウンドにその原因がある。もし射出成型で、成形条件が十分に管理されておりエラーの原因が見当たらないならば、コンパウンドにそれが潜んでいる。

 

ブロー成型その他の成型方法でも同様でコンパウンド起因で引き起こされる成形プロセスの問題は多い。それにもかかわらず、成形プロセスで問題が生じたときにコンパウンドの問題を調査しようとしないコンパウンドメーカーは多いのではないか。

 

少なくとも2005年から5年間の単身赴任で出会ったコンパウンドメーカーはそうだった。そのうちR社とD社は特にひどかった。コンパウンド起因であることをデータで示してもD社は射出成型の問題という屁理屈の証拠を返答してきた。

 

さすがにコンパウンドに潜んでいたスについては動かぬ証拠なのでスの入ってないコンパウンドを納入すると回答してきた。そしてその改善がなされたときに、それまで頻発した射出成型のエラーは無くなった。

 

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カテゴリー : 高分子

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