2017.11/13 ワイブル確率
商品の故障を解析するときにワイブル統計を用いる、とゴム会社に入社したときに習った。新入社員研修で学習し、ゴム会社では日常使用されていた。だから常識だと思っていた。
最初にこの常識が常識で無かったことに気がついたのは、セラミックスフィーバーの時である。セラミックスの関係学会に出席したときにワイブル統計に関する研究発表があった。
すなわちセラミックスエンジニアリング部品の故障解析にワイブル統計が使えるという内容なのだが、この内容が学会発表すべきものかどうか不思議に思っていたら、どんどん発表が出てきた。
転職し、主な出席学会が高分子関係になった。しかし高分子関係ではセラミックスの学会のようなことはなく、ワイブル統計による解析など学会発表は見かけない。
また転職した会社でも故障解析でワイブル統計が使われていなかった。ワイブル統計は最弱リングモデルから考えだされた故障を正規分布で捉え統計的に解析する手法で、解析結果は故障の実態と合わせやすい。
品質管理において故障解析を行うにはワイブル確率は欠かせない手法である。しかし実情はあまり使われていないようだ。
カテゴリー : 一般
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