2017.11/17 日馬富士暴力問題
この欄で書くようなことではないかもしれないが、貴乃花親方の行動がちぐはぐで、また相撲協会も当初隠蔽するような動きをしていたことが問題で、少し気になっている。
相撲は言うまでもなく国技で、これまで幾つかの不祥事があると、国をあげてその問題に取り組んできた。今回の問題は、酒席とはいえ文科省の管理下団体の暴力ざたと言う意味で社会に与える影響は大きい。
ニュース報道から想像すると、貴乃花親方は、当初被害者である貴の岩から正しい報告を聞いていなかったのではないか。そのため鳥取巡業などに貴の岩を出場させていたと思われる。しかし、貴の岩の様子がおかしいので問いただし、真相を知ってすぐに警察へ届けたのではないか。
ところが警察に被害届を出しながら相撲協会幹部への連絡が遅れている。貴乃花の公になっている性格から推測すると、隠蔽を懸念して警察から協会へ問い合わせが行くまで待っていた可能性がある。
これはあくまでも当方の想像だが、相撲協会には過去の不祥事の反省が十分でなく、まだ隠蔽体質が残っているのではないのだろうか。マスコミから報道された貴乃花親方の一連の行動は、組織への信頼よりも親方の義憤と捉えるとそれとなく理解できる。
ところが彼の行動を組織人さらには相撲協会の親方という重責から捉えると間違っていることになる。この問題に決着が付いたときにおそらくマスコミは貴乃花の気持ちとしてこの時の行動を解説するに違いない。
相撲部屋のトップとして今回の事件に対する怒りは当然であるが、一方で親方とは相撲協会の重い役職でもある。協会組織の一員としての行動が求められる立場だ。
カテゴリー : 一般
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