2017.11/18 貴乃花の行動
日馬富士問題について報道から見えてきたことは、相撲協会内部の過去と変わらない問題であり、恐らく貴乃花の不可解な行動もそこに起因しているのだろう。貴乃岩の怪我が、当初軽く診断されたことも今回の混乱を招いている。
地方巡業に貴の岩が参加していたのは、おそらく本人の意思であり、その後の経過でおかしなところに貴乃花が気がつき、再度診断書を取り直したように思われる。しかし、これもマスコミ報道からの情報で本人の説明ではない。
軽い怪我でも警察へ届け出た貴乃花の行動は正しいが、同時に協会幹部へ報告すべき所で報告を怠っている。これは明らかに貴乃花が協会幹部を信頼していないことからでてきた行動である。
この行動が組織人として誤っていると昨日指摘した。ただ、最初の診断書の内容では、協会幹部は警察に届けるのに反対したに違いない。もしそれを貴乃花が承知していたとすると貴乃花の行動は内部告発的な意味になってくる。
最初の診断書の段階で協会に警察への届け出て判断を求めたなら、おそらく反対された可能性は高い。貴乃花はそれを承知して自分の責任として今回の行動に至ったのかもしれない。
当方がゴム会社から写真会社へ転職したときの状況を思い出した。当時はまだ組織内の事件を隠蔽化する事がリスクとしてとらえない時代だった。しかし今の時代は事件の隠蔽化は組織の命運を左右する。このような視点にたって貴乃花の行動を眺めると十分に理解できる。
カテゴリー : 一般
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