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2017.11/25 またも不祥事

三菱マテリアルの子会社が品質データの改竄を行っていたというニュースが報じられた。詳細はニュースをご一読いただきたいが、顧客には影響が無い、という内容である。

 

以前この欄でコンパウンドの生産ラインで温度計の異常があってもそれを見落とし、顧客に一部スの入ったコンパウンドを納入し、顧客がボス割れで苦しんでいるときにケミカルアタックですよ、と涼しい顔をしていたコンパウンドメーカーの話を紹介している。

 

10年近く前の話で、メーカー名を公表したいとも思ったが、もうコンパウンドの販売を辞めてしまったようなので差し控える。

 

今、国内の素材メーカーはコストダウンにつぐコストダウンで大変である。また石油製品の多くは国内の生産からASEAN諸国へ出て行っている。

 

ただ、このような時代だからこそmade in JAPANの信頼性を大切にしなければいけない。これは今問題となっている日馬富士問題における貴乃花親方の行動にも通じる。

 

相撲という国技で横綱の品格をどうでも良い位置づけにしたら、それはもはや相撲ではなくなるのである。それを守ろうと親方は自分の立場を顧みず、行動を起こしたのだ。

 

組織内部で不祥事が起き、それを公開するかどうかの判断を迫られたトップは何を考えなければいけないのか。それは一番守らなければいけない組織の価値であり、その価値を守るため厳しい選択をトップはしなければいけない。

 

不祥事はあってはならないことだけれども、不祥事への対応は潔くしなければいけない。一番守らなければいけない価値を大切にすれば必ず復活できる。その時個人の犠牲が生まれるかもしれないが、そこで社会の価値を優先するとその個人の価値が高まる。

 

日馬富士も横綱として潔く傷害事件の責任を取り、引退すべきである。そのような判断のできない横綱など相撲界には不要である。ましてや取り組みに不平を言い、負けて土俵に上がらず勝ち名乗りを遅らせた横綱など論外である。

 

しかし相撲協会はモンゴル勢に気兼ねして厳しい指導をしていない。せっかく相撲人気が高まってきたのに残念である。不祥事の対応一つでその組織の価値は大きく左右される。

カテゴリー : 一般

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