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2017.11/26 不祥事

今回の日馬富士問題、「もしも」の話だが、相撲協会が場所前に日馬富士の暴力問題を公にして謝罪し、日馬富士を出場停止処分にしていたらどのような展開になっていたか。

 

恐らく、日馬富士は引退ほどの処分を考える必要が無かったかもしれない。しかし、何も無かったかのように、今場所3日ほど日馬富士は相撲を取っていた。

 

暴力事件を起こした後すぐに謝罪しなかった結果、今のような大騒ぎになっているのだ。貴乃花親方の非協力的な態度は、そのようにしなかったら相撲協会が隠蔽していた可能性が極めて高いからだ。

 

実際に事件が明るみになったのは場所が始まった時で、それまで協会側は隠蔽していた、と言われても仕方が無い流れである。

 

半年以上不祥事の公開が遅れた三菱マテリアルの問題も同様だが、不祥事というものを素早く解決するには、不祥事発覚直後に公開する決断が必要である。

 

横綱が下位の力士を何度も殴り倒し、頭に数針縫う怪我を負わせたのならば、これは立派な傷害事件である。内輪のけんかのレベルではない。貴乃花はそのように判断してすぐに警察に届け出をしたのである。

 

貴乃花の行動でまずかったのは、組織人として協会への届け出を怠ったことである。しかし、これは貴乃花だけでなく、日馬富士の親方も同罪である。日馬富士の親方に至っては、もみ消し工作をしていたとの噂まである。

 

不祥事を起こした日馬富士をすぐに記者会見させ、社会に謝罪させていたら、貴乃花の対応も変わったかもしれない。少なくとも事件の経過を見ている限り、懲りもせず協会側が隠蔽に動いた、といわれても仕方がない。

 

また,協会側の隠蔽に動いたように見える行動は、日馬富士の処分について引退以外にこの問題の幕引きができないような状態に導いてしまった。相撲ファンは相撲協会が横綱の価値をどのように判断するのか、固唾をのんで眺めている。

 

ダメ横綱白鳳同様に甘い処分にしたら、恐らく相撲人気は萎むだろう。横綱は強さは当たり前で、それ以上の価値があってこそ相撲の面白さがあるのだ。

 

相撲が本当に国技として日本国民のスポーツとして発展できるかどうかは、相撲協会の決断にかかっている。取り組み後の横綱としてみっともない行動を取った白鳳を甘く処分した上に、日馬富士も同様の甘い処分になったら国民は怒るだろう。

 

 

カテゴリー : 一般

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