2017.12/24 コンピューターの仕組み
MZ80Kは、極めて単純な仕組みだった。すなわちコンピュータの心臓部分CPU(Z80)とトランジスターでできたメモリー、外部メモリーとしてのテープレコーダー、情報出力装置としてのCRT、情報入力装置であるキーボードが一体となっていた。
Z80は、8086互換の8ビットCPUで、動作周波数は2MHzという現在のCPUと比較したならば、赤ん坊と成人ぐらいの差がある性能だった。このような貧弱な性能だったので、専門外の技術者にも理解しやすかった。CPU内部にもレジスターと呼ばれるメモリーが存在し、このレジスターの操作もプログラムで容易にできた。
MZ80Kの電源をいれると、CRTにハードウェアーの情報が少し表示されて、そのあと動作が止まる。すなわち、本体にはテープレコーダーからプログラムをロードするためのモニタープログラムが入っているだけで、テープレコーダーに必要とされるソフトウェアーの入ったカセットテープをセットしない限り、何もできない。
テープレコーダーにインベーダーゲームのテープをセットすると、ロードが始まり、内部のメモリーにプログラムが入ってゆく。そしてすべてプログラムがロードされるとゲームが始まる。
BASIC言語のプログラミングをしたいならば、BASICのシステムプログラムの入ったカセットテープをセットするとオペレーティングシステムとしてBASICのシステムプログラムが内部メモリーにロードされる。そしてロードが完了するとBASICプログラムを作成できるようになる。
すなわち、コンピューターは、CPUが読み取ることが可能なメモリーにプログラムがロードされない限り、何もできないのだ。また、そのプログラムもCPUが理解できるON-OFFの信号を組み合わせた機械語で書かれていない限り、CPUはそれらを読み取り仕事をすることができない。
カテゴリー : 一般
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