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2018.02/17 仮説を設定し実験を行う

科学の研究で行われる実験には、仮説が必ず設定されている。すなわち、実験とは仮説を検証するために行うものだ、と学校で指導される。企業でもそのような指導をする管理職がいる。研究開発の職場ではそのような人が多い。

 

特に、昨今の働き方改革で、仕事を効率よく行うためには実験量を減らすことができるこの仮説設定後の実験という方法は歓迎されているようだ。

 

これに対して、技術では基本機能を中心に実験が行われる。これを効率的に行う方法として、昔は実験計画法が採用されたが、今はタグチメソッド(必ずカタカナで書かなければいけない)が推奨されている。

 

ただし、基本機能の選択は技術者の責任であり、どのような基本機能を選ぶのかが重要で、そのための実験なり思考が必要になる。ところがこの部分を合理的にあるいは簡単に行う方法が公開されていない。

 

先日のNHKの特番は、ボーっとしていることがアイデアのひらめきに重要と報じていたので、基本機能を考えるのにもボーっとしていることが重要だ。上司はボーっとしている部下を見て注意してはいけない。ものすごいひらめきを生み出す瞬間を奪うかもしれないからだ。

 

ボーっとしている以外に基本機能を考え出す、あるいは決めるために科学と同様に仮説を設定して実験を行うことも悪くはないが、その実験に失敗したらどうするか。これについては昨日書いた。技術者ならばそれを否定証明に使ってはいけないのだ。

 

それでは、仮説設定による実験の代わりに技術者はどのように実験を行えばよいのか。それにはコンセプトを設定した実験が有効である。これが具体的にどのようなものかは問い合わせていただきたい。技術者が最初に行う実験では、仮説設定よりもこのコンセプトに基づく実験が重要である。

カテゴリー : 一般

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