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2018.02/28 オープンイノベーション

先週月曜日の講演を思い出して、ふとこの数年話題になっているオープンイノベーションについて考えた。ドラッカーがその著書で言い始めた言葉だが、10年以上たって日本で騒がれ始めた。

 

当方はオープンイノベーションを掲げて事業を行っている会社から詐欺の様な扱いを受けた。すなわち、その会社から紹介された一流企業Sの担当者数名にカオス混合や混練のミニセミナーを行ったのだが、講演料や日当の類を頂けなかっただけでなく、東京から京都までの交通費すら支払われなかった。

 

一流企業Sにその問題を訴えても、無しのつぶて。オープンイノベーションを標榜するコンサル会社はSと弊社の問題として取り合わない、というずいぶんな扱いを受けた。

 

もっとも当方が一流企業と信じて会社Sの要請に契約もしないででかけた責任と建築関係も行っている大会社という看板に目がくらんだわけであり自己責任の原則で悪いことになる。

 

ただ、メールのやり取りを法律に詳しい第三者に見せれば「怪しい」という流れなので「詐欺の様な」と最初に表現したが、あくまで安直に技術内容をPRに行った当方が悪いのだろう。

 

オープンイノベーションではこのような問題が起きるので技術を商材にされている方は、契約に十分注意を払う必要がある。オープンイノベーションは、技術がタダで手に入る、という意味ではないのだ。

 

一流企業でもこのような誤解をしている担当者がいるので困る。技術に対しては正当な対価を支払う必要があるのは当然である。これはオープンイノベーションであっても変わらない。オープンイノベーションでは「時間軸」が問題にされているのだ。

 

やや間の抜けた当方の経験談を紹介したが、技術の出口を探したり、現在抱えている問題のソリューションを探したりするには、それなりのスキルと「時間」が必要である。

 

この時、時間軸をどのように考えるのかは、あまり言われていないが、月曜日の講演では良い示唆を教えてくれた。スキルだけではだめなのである。高純度SiCの事業化の苦労で十分にそれを勉強した当方にはよい復習となった。パイロットプラントまでは留学期間内に出来上がるほどの早さだったが、事業が立ち上がるまでには市場が形成されるまでの時間が必要だった。

 

 

カテゴリー : 一般

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