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2018.04/16 危ない仕事のコツ(1)

働き方改革が議論されているが、今回の財務省の文章書き換え疑惑の状況を見ているとずいぶんと無駄な作業をやっている、と感じた。忖度により書き直したといわれているが、書き直した部分を見ると、決定事項の正当性を主張するための方便が書かれていたように感じる。

 

議事録等の決定事項は、客観的に見て問題のない状態で表現されるべきである。これは財務省の議事録に限らず企業の業務でも同様だ。仮に鶴の一声で決まったとしても、鶴の一声に客観性が求められる。

 

退職前の5年間は、豊川に単身赴任し、中間転写ベルトその他電子写真機の部品開発に従事した。早期退職宣言後一年間は東京に戻ったが、この単身赴任中の部下の課長の一人が大変まじめな人物で助かった。

 

半年後に部品としての製品化が決まっていた仕事を引き受けたが、どうみてもそれは失敗する仕事だった。

 

この仕事を担当する前に、やはり失敗する可能性が高い仕事を引き受け、すぐにそのプロジェクト方針では失敗すると言ってプロジェクトを外された。(これは予想した通りうまくゆかず、失敗した、と風のうわさで聞いている。)

 

この経験から、中間転写ベルトの仕事を引き受けた直後に仕事内容を精査し失敗することが分かっていても、失敗するとは言えなかった。

 

前任者の業務を引き継ぎ、このままの方針で継続していたら失敗すると判断した中間転写ベルトの仕事では、最後まで周囲を忖度し、失敗すると言わない決意でいたので大変だった。

 

外部からコンパウンドを購入し、ベルトの成形技術を開発する方針で業務が進められていたので、コンパウンドを内製化すれば、すなわち自分で開発すればうまくゆくと自信があっても言い出せなかった。

 

業務を進めていて運よく、コンパウンド納入メーカーとミーティング最中に衝突する事態となった。ここでは、部下の課長が、機転を利かせて当方が席を外せるように議事を進行してくれた。

 

しかし、この出来事でこの課長は当方がうまくゆかないと判断していることに気が付いた。(明日に続く)

 

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