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2018.04/19 福田事務次官辞任

セクハラ週刊誌報道で福田事務次官が辞任した。音声データまで公開されたが、この音声データの解析がなされ、どうも週刊誌報道が間違っているのではないか、という見解が出始めた。その中での辞任である。

 

昨晩の本人による記者会見を聞く限り、まじめそうに見える人である。ご自分の役職を意識したならば、公の場であのような発言をするような人物に見えない。

 

せっかく財務省の事務次官まで出世したのに、任期半ばでくだらない週刊誌の記事で辞職しなければいけない事態になった人生を目の当たりにすると、悲劇をみているような気がする。

 

もし週刊誌報道が誤りだった場合に出版社はどのような償いをするのだろうか。事務次官も裁判で争う姿勢をしているので、このような場合の慰謝料の金額が注目される。山尾志桜里議員の時に裁判を期待したが結局本人は週刊誌報道を認めたような終わり方をしている。

 

ところで公開された音声データは、素人が聞いても、とても女性記者に対して業務中になされた発言とは思えない。少なくともバックに聞こえるノイズはどこか飲食店のような場所を想像させる。そのような場所でタガが緩んで発言したとしたならば、これはセクハラとは異なる問題が存在する。

 

音声データを誰がどのような目的で週刊誌に持ち込んだのか、そこをまず明らかにしてほしい。少なくとも事務次官と同席していた人の可能性が高いが、財務省のトップとしてあのような会話をできる方が交際相手としておられるのはいかがなものか。

 

1998年に大蔵省ノーパンしゃぶしゃぶ事件が起きている。これはノーパンしゃぶしゃぶを舞台にした接待汚職事件だが、今回の事件がセクハラではなく、同様の接待の舞台であったとしたら、20年前よりも悲惨な状況である。

 

すでに佐川氏が辞任しており、財務省の組織の問題が議論されているような状態なので、一個人のセクハラ問題よりも大きな問題に発展する可能性がある。20年前の事件では大蔵省解体に至っている。

 

 

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