2018.04/25 デジタル一眼
最近ソニーのミラーレス一眼カメラ新製品3機種が好調だ。また、ニコンの新製品D850も高額にもかかわらず品薄状態が続いている。一方カメラ雑誌では、時代はミラーレスへとソニーの後押しをするようなキャッチフレーズが並び、それを読むとソニーとニコンの二台を買っておけ、という結論が書いてある。
デジタル一眼レフカメラは、フィルム時代の技術をそのままに、フィルムの代わりに画像センサーをとりつけて販売されて20年近くになる。
ミラーレス一眼は、ソニーを中心に発展してきた。発展途上では、ペンタックスのようにデジタル一眼レフカメラのサイズそのままに、ミラーを取り外しただけのカメラや、ミラーレス=小型化容易という図式を実現したとても小さなデジタル一眼を開発したメーカーもある。
しかし今までミラーレスが一眼の主流になれなかったのは、ファインダーが一因と考えている。ソニーがその問題を解決し、昨年暮れから発売された新製品3機種のファインダーは、像の遅延が人間の目に検知できないレベルに仕上がっている。
但し、これは一枚撮った時だけで、連射を行うとミラーレス一眼の欠点、ファインダー像の遅延が人間に検知できるようになる。これに違和感を感じると、いくらカメラ雑誌があおってもミラーレス一眼を買う動機とならない。
旧来のTTL方式と電子ビューファインダーの比較は、写真を撮る、という動作に対する価値観の変更を迫られる。TTL方式では、自分で見た画像を映すことになるが、電子ビューファインダーは、画像センサーに写った像を確認してシャッターを押す行為である。
後者のほうが合理的ではある。しかし、自分の目に映った画像を撮るのが楽しみの場合には、なかなかミラーレスに移行できない。TTL方式の一眼レフは、小型が得意のペンタックスさえフルサイズセンサー付カメラは1kgを超える。年を取ってくると、体力もその選択基準となる。
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