2018.06/16 チコちゃんに叱られる
知恵は情報を知識に変えるために身に着けていなければならない機能だ。人間として生きている以上皆知恵を備えている。ただ、知恵がうまく働いていない人が多いのか、「チコちゃんのボーっと生きてんじゃないよ」というNHKの番組が好評である。
またこの番組に対するNHKの力の入れようもすごい。金曜日20時からと土曜日8時15分の二回も同じ内容で放送している。恐らく番組にお金がかかっているのだろう。残念なのは女子アナの知恵が少しうまく機能していない。
この番組は、最近流行の知識情報番組の一つだが、池上司会の番組よりわかりやすく面白い。この番組は、わかりやすく、という視点が強く働くと、やや偏った説明になる、ということを学ぶのに良い番組だ。すなわち、知識をここまで分かりやすい情報に変えると偏見になる、そこの面白さを笑う番組である。
女子アナに知恵があるならば、視聴者にそれを伝えるときに棒読みではなく、すこし機転をきかした説明になると、この番組はもっと笑える教養番組となる。また、かような番組なので、情報や知識、そして知恵とは何かを考えるには良い番組だ。
池上司会の知識情報番組は、その内容が偏見で組み立てられていたとしてもそこが見えにくい点が問題である。換言すれば池上思想に洗脳される危うさを番組が持っている。注意して聞いていないと誤った知識を自己の中に形成する恐れがある。
知恵を磨く方法の一つに情報を鵜呑みせず自分の言葉で整理する方法がある。「チコちゃんーー」という番組のよく考えられている点は司会者を5歳の女の子に設定している点である。
視聴者にチコちゃんの知識をそのまま鵜呑みにするな、あるいは五歳の女の子ならば許される、という言い訳になっている。もう少し工夫がほしいのは女子アナの補足説明である。あまりにもNHK的でやや違和感がある。そこを面白さとして狙っているならば、視聴者をバカにしている。
この女子アナを今以上にうまく活用すれば、この番組は知恵を磨ける教養娯楽番組という新しいジャンルを切り開くと思う。今の番組内容は、月並みの情報娯楽番組であり、ややもったいない。ただし、自分が女子アナならどのように補足をするのか考えてみていると知恵を磨くことができるが、それでは土曜朝の番組としては疲れる。
カテゴリー : 一般
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