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2018.07/08 有機合成化学(4)

有機合成化学について真剣に勉強したのは大学4年の時だけである。しかし、研究以外の面白さを見つけ、社会人になってもたまに専門書を一冊買って読んでいた。

 

専門外で専門書を読むと意外と楽しめる。ドラッカーの難解さとこのような専門書の難解さは異なるが、理解できなくて興味をもてなければ読み飛ばせばよい気楽さがある。

 

学生の時、専門書を読むのを苦痛に感じていたのが不思議に思えてくる。なんといっても自分のペースで読めるというところが良い。そして読み終わったあとに何か頭に残っている心地よさが良い。

 

ただ、有機合成関係の書物を楽しんで読んでいたのは20代だけで、それ以降はコンピューター関係の本がたくさん書棚にたまっていった。日進月歩の進歩が一種の脅迫感として感じ、雑誌から専門書まで新しい情報が載っていると買って読んでいた。

 

このころは本を読む楽しみなど無くなり、情報の洪水の中で遅れまいともがいていたような気分である。業務とは無関係と理解していても、なぜ時代を追いかけるようにコンピュータ関係の本を読んでいたのか不思議である。

 

ただ、ニュースはじめ社会に意味不明な言葉が、今以上のスピードで氾濫していた。インターネットの前身であるパソコン通信も刺激的だった。データメディアの使用方法はじめそれらが自然に社会に溢れる状況において、コンピューターの知識無しでは21世紀を生きることができない、という恐怖感があった。

 

会社よりも早く、DOSの時代に家庭内にはLANができ、子供たちはゲームを楽しんでいた。ウィンドウズ95が普及し始めたとき、家庭内には自作のAXパソコン(今のDOS/Vパソコン)がPC98に代わり動作していた。有機合成化学の知識よりもコンピューターの理解が優先された。

 

 

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