2018.08/12 瀬古氏のセクハラ
週刊誌を読んでみたが、おそらくご本人は全く罪の意識などなかっただろうと思われる。ただセクハラというものが、相手がアウトと言ったらアウトになるハラスメントなので男性諸氏は注意する必要がある。
ここでオジサン連中はよく学んでほしい。酒の席と言えども軽々な発言が許されない時代になったことを知ってほしい。仕事上で酒を飲むときには、その時も仕事をしている心構えが必要である。
また冗談もその内容をよく吟味して言わなければいけない。昔ゴム会社のある役員が大甘な企画を説明した主任研究員に対して「女子学生より甘い」と叱責したが、これもアウトである。
40年ほど前は、ありとあらゆるハラスメントが横行していた。しかしそれらのハラスメントについて怒りよりも懐かしさとして思い出されるのが不思議である。
ホスファゼン変性ポリウレタンホームの工場試作の成功で始末書を書かされた時の上司の指導態度は、明らかにパワハラである。何度も書き直しを命じられた。
反省していないと思われたのかもしれないが、新入社員発表の企画を自分で立案し、それが認められたので頑張ったところ、あれよあれよと思う間に工場試作までやってしまったのだ。
ただ工場試作が駆け出しの新入社員の社内調整でできるわけのないことは誰もが知っていたので、始末書もその責任者が書くべき、とどうしても顔に出てきてしまった。
何を反省したらよいのかもわからなかったので、始末書へホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームの企画を書き、難燃剤コストがkg単価250円以下になりそうな企画ですと提出したら、そのまま受け取ってくれた。
新入社員発表会では、代表でプレゼンを行った当方は張り付け状態になった。たった1ケ月半の研修で作り上げた軽量タイヤを商品のように説明し、CTOから「大馬鹿モン」と叱られたのだ。その後、延々と続いた説教から技術とはどういうものかを学んだ。
しかし、これは今から考えればものすごいパワハラだった。当時の人事部長が心配されて、当方はじめ発表に携わったメンバーを集めて「君たちに言ったのではないから心配しなくてもよい」と慰めてくださったが、人事部長が心配されるほどの強烈なパワーだったのだ。
パワハラを容認すると誤解されては困るが、この時の体験で全員学生気分が抜けて職場で即戦力の技術者として活躍している。職場に雨霰のように降り注いでいたパワハラにも耐性ができていた。当方もホスファゼン変性ポリウレタンの工場試作における始末書程度で腐らなかった。
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