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2018.09/24 就活ルール

「経団連の中西宏明会長が2021年春採用から選考指針を廃止する方針を示したことに対し、政府が経団連に同年春の新卒採用については今の就職活動のルールを守るよう要請していることが分かった。経団連は指針をなくして「しきり役」から降り、政府が指針の維持を求める大学側との「仲立ち役」となってルール維持を主導することになる。ただ、形骸化が一層進む可能性もある。」

 

以上は就活ルールについて書かれた記事からの抜粋である。他の記事では、経団連のこのような方針に対して大学側の反発を取り上げていた。大学側の反発理由は学生が落ち着いて勉強できない、という昔から言われてきた理由である。

 

当方の時代の就活は第二次オイルショックも影響し、バブル崩壊後の就職氷河期ほどではないが厳しい状況だった。買い手市場であるにもかかわらず10月解禁というルールを守らず、OB訪問と称して4月ころから各社大学へそれぞれの学校の卒業生を送り出し、優秀な学生の一本釣りを各企業は行っていた。ゆえに解禁となった10月1日は、ほとんど採用予定者が決まっている状態で面接に臨むことになっていた。

 

当方の通っていた大学は地方大学のため、地元志向が強く、関東圏に本社のある大企業は敬遠された。そのため地元企業のOBは学生に引っ張りだことなっていた。また、10月1日の段階で、関東圏に本社のある大企業に誰も応募していないという状況も生まれた。就職難のため、リスクのある大企業は嫌われ、皆地元の中堅企業を目指したのである。

 

ゆえに4月ころから多くの学生は大学へ来校する地元企業のOBに一本釣りされようと活動していた。5月に来校した東京に本社のあるゴム会社のOBに学生がだれも相手をしない、という理由で大学の事務職員から当方の研究室に電話がかかってきた。

 

ゴム会社のOBがセラミックスの講座の学生を希望しているのかと不思議に思った当方は、興味半分でそのOBと面談したところ、成り行きで10月1日にゴム会社の研究所見学と本社面接を受けることになった。

 

当時から就活のルールなど有名無実化しており、怪しいOB訪問で学生の学びの場は乱されていたのだが、それで学生が勉強できなかった、という話は聞かない。勉強をやらない学生は昔からいたが、それが就活が原因だとは学生自身本音で思っていなかった。大学の周囲に多数ある雀荘とパチンコ屋の影響の方が大きかった。

 

逆にOB訪問が早々とあっても勉強熱心な学生はそれにペースを乱されることなく勉強していたのだ。就活ルールが無くなって困るのは就職担当の教員ぐらいで、勉強をするために大学へ通っている学生は、就活のルール撤廃で右往左往することは無い。

 

今も昔も企業は少しでも優秀な人材を採用したいのであって、まじめに大学で勉強していた学生は、どこの企業でも受験すれば合格した。強みを学生時代に磨けない学生がそもそも問題で、もし大学生で誠実真摯に学業に打ち込んだが就活に自信が無い学生は相談してほしい。

 

 

カテゴリー : 一般

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