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2019.01/16 成功体験

仕事において成功体験は重要である。どのような仕事にも成功と失敗がある。以前紹介したドラッカー少年の仕事でも早朝のごみ箱探索は一つの成功体験だろう。

 

成功体験を一つでも経験すると仕事に対する見方が変わる。逆に失敗ばかり続けると仕事にやる気はなくなるかもしれない。

 

組織の仕事においてどのような上司でも怖い存在と思ってはいけない。もしおかしな指示をするような上司がおれば、十分納得がゆくまで上司と打ち合わせるべきである。これも経験として重要である。退職の覚悟をいつもしておれば怖い存在は無くなる。

 

上司を怖い存在と思ってしまうと、パワハラという事態が生じる。第三者から見るとパワハラでもパワハラになっていない状態もある。今は第三者から見てパワハラと判定されると何でもパワハラとなってしまうが。

 

昔上司が役員報告をしているときにその横で聞いていたら、ある役員が「女学生より甘い」と当方の上司を一喝した。その後厳しい説教が続いたのだが、この一言は今ならばパワハラだけでなく差別用語ともいわれそうだ。

 

上司に申し訳ないが、その時この役員の古びた表現に吹き出しそうだったことを記憶している。事前に当方はこの考察は言わない方がいいのでは、と上司に告げていたが、上司がそれを言ってしまったのだ。

 

上司は、報告を誠実真摯に行う成功体験を持っていた、誠実が看板のような人物だった。ただ、報告する相手の性格を考えないといけない場合もある。相手の顔を見て仕事をせよというのではない。事業を中心に考えている人の中には、事業の成功と無関係な報告を嫌う人がいる。技術畑でこのような役員の存在は困るが、役員を選べる立場ではない。

 

このような場合に雷が落ちたなら、まず謝っておいた方が良い時がある。事業との関係をきちんと報告できないから謝るのである。仮に論理が正しくても相手が希望していない答えであると相手にそれがうまく伝わらないという点はコミュニケーションの難しさである。

 

日々の些細な報告業務でも成功体験を正しく積み重ねないといけない。誠実真摯に報告することは大切だが、その内容が相手の気分を損ねる場合には、日または報告場所(例えば酒の席)をあらためるなりしないといけない。

 

誠実真摯に行動し、叱責を買うとモラールに一番響く。当方の場合は、サービス残業など一切する気が無くなった。高純度SiCの仕事を担当していた時に、やはり全く仕事をする意欲が無くなったので、定時退社をしている。そして気分を入れ替えるために結婚し、結婚休暇を一か月ほど取得してモラールを戻す努力をしている。

 

その後、私生活とシンクロするようにJVの契約がまとまり、ゆるやかに事業が立ち上がっていった。もし、当方のモラールが下がらなければ、もう少し早くJVをスタートできたかもしれない。やりがい詐欺と異なるケースだが本田先生はこれをどのように表現するのか?また、これはワーク・ライフシンクロになっている。

 

 

カテゴリー : 一般

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