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2019.01/21 モラールとモチベーション

昨日安室奈美恵の単独インタビュー番組を見た。番組を見終わって表題の問題の重要性を彼女の言動から考えてしまった。恐らく彼女はアーティストとして現状に満足できず、すなわち頂点に立ってみて、今後の自分のモチベーションをどのように方向づけたらよいのか分からなくなって引退を決断したのではないかと思った。

 

安室といえば、そのダンスセンスと歌唱力、ファッションが魅力である。その彼女が、デビューし小室ファミリーの一員として絶頂期に到達して自分の道に迷い、音楽機材を買い込んで作曲や作詞に取り組んだ時期があったという。そのとき、彼女にその魅力を教え、コンサート中心の活動を支えたのが、現在のプロデューサーであり、彼女のチームらしい。

 

そして、絶頂期に達して彼女は引退を決意しているのだが、恐らくチーム運営をしていたリーダーは彼女を甘く見ていた可能性が高い。すなわちそのマネジメントに失敗していたのだ。その結果として安室のモチベーションが下がってしまった可能性が高い。

 

これは組織運営でもよくやる失敗の一つである。何かのはずみで組織の成果がでると、組織のモラールは一時的に上がる。この時組織のモラールアップがうまく個人のモチベーションアップと結びついてゆくと組織は発展し続けるが、モラールアップが個人のモチベーションアップに結び付いてゆかないとせっかくのモラールアップの状態が萎えてしまう。

 

安室の音楽チームは恐らくモラールアップの絶頂期にあったと思われる。しかしその中で一人安室のモチベーションは下がっていったのだろう。リーダーはその彼女の変化に気がつかなかったようだ。

 

彼女の才能はそのダンスとファッションセンスにある。しかし、残念なのは0から音楽を創り出す才能が欠けている。音楽が無ければ彼女のダンスやファッションセンスも生きてこない。このことに気づき彼女を支えてゆこうとする人物が現れない限り、彼女の再デビューを期待できないだろう。彼女のインタビューを聞きながら、時折懐メロ番組に現れる山本リンダのエネルギーの凄さに恐れ入った。

 

 

 

カテゴリー : 一般

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