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2019.01/24 インスタントラーメンの発明

NHK朝ドラ「まんぷく」が佳境に入ってきた。主人公マンペイさんがフクちゃんとインスタントラーメンの開発に着手し始めた場面である。昨日の朝は、企画の練り始め段階を放送していた。

 

このドラマの面白いところは、発明成功に至る過程をうまく描いているところである。そしてそれは決して科学的ではない、技術的手法として描かれている。テルマエロマエの温泉開発過程も面白かったが、このまんぷくの演出も十分に面白い。

 

インスタントラーメンの発明では開発ターゲットの着想段階から描いていた。すなわちニーズも何もない、マーケットの状況も不明な商品コンセプトの創出をどのように行うかを説明していたのだ。

 

小生も高純度SiCの開発を行った経験から、マンペイとフクコの会話の様子をよく理解できた。すなわち、ゴム会社がCIを導入した時に社長方針として、電池とメカトロニクス、ファインセラミックスの方針が出された。ここで、ファインセラミックスとしてどのような事業を開発するのか悩んだ経験があるからだ。

 

この経験では、ゴム会社=高分子事業の会社とファインセラミックスの水と油の世界について、高分子からファインセラミックスを製造する、という着想、そしてそれが高純度化のプロセスに貢献と至り、2000℃以上の高温度で昇華精製を繰り返さないと高純度化できないSiCにたどり着くのだが、その過程がまさしく昨日の朝ドラで描かれていた手順だった。

 

新しい事業企画においてコンセプトは重要であるが、それをどのように着想し練り上げるのかは難しい作業である。企画をする人により様々な手法が存在するかもしれない。

 

ドラッカーは、このような場合の考え方の道筋やヒントをその著書で示しているが、具体的なやり方については書いていない。弊社はドラッカーの著書と当方の体験をもとにその過程をまとめた教材を用意している。

カテゴリー : 一般

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